
ITBでFX投資を始めたら、最初は問題なく出金できていたのに、高額投資した途端にサポートと連絡が取れなくなった。
このような被害が急速に拡大しており、「必ず儲かる」という甘い言葉に騙された投資家から悲痛な声が上がっています。
詳しく調査してみると、ITBは「FSAに2022年に登録した」と主張しながら、実際にはSaint Vincent and the Grenadinesでは2021年から仮想通貨・FX取引業者にライセンスを発行していないという不可解な実態が浮かび上がりました。
本記事では、ITBの危険性について詳細な検証結果をお伝えします。
それでは、調査で判明した事実を順番に解説していきます。


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この記事の監修者
安田 健司
情報セキュリティ・詐欺検証専門家
情報セキュリティ分野で10年以上の実務経験を持つ専門家。300件以上の詐欺案件を検証・分析し、消費者の皆様を詐欺被害から守る活動を続けています。最新のセキュリティ技術動向も調査し、実務に基づいた現実的なアドバイスを提供しています。
FX詐欺の疑いがあるITBの正体
ここでは、ITBがどのような組織によって運営されているのか詳しく分析します。
ITBは実態不明のFX取引所
ITBの公式サイトを詳細に分析した結果、FXサービスとして必要な情報がことごとく欠落していることが判明しました。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | ITB |
URL | https://itbfx.com |
運営会社 | International Trading Brachium Ltd |
会社登録国/地域 | セントルシア |
所在地 | The Sotheby Building,Rodney Bay,Gros-Islet ,Saint Lucia is incorporated under registered number 2024-00233 |
代表者名 | 不明 |
メールアドレス | Info@ITBFX.com、Support@ITBFX.com |
電話番号 | +442046000839、+442046000842、+442046000843 |
ライセンス | ITB.LLC 2215 LLC 2022(実質的な金融ライセンスではない) |
セントルシアに拠点を持つInternational Trading Brachium Ltdという企業が運営しているとされ、2017年に設立されたと記載されていますが、具体的な実態は全く確認できませんでした。
必要情報の隠蔽と虚偽ライセンス疑惑
表面的には「FSA登録済み」を強調していますが、実際の運営実態には多くの矛盾と不透明さが見られます。
- 「FSA登録」と宣伝するが、SVGでは2021年以降ライセンス発行なし
- 代表者名・番号未公開で信頼性に欠ける
- 規約は英文のみで、日本人利用者への配慮なし
- 個人情報を第三者へ共有する内容を含む
- セントルシア登記は法人設立のみで金融ライセンスではない
これらの点から、実質的には無登録業者とみなされ、利用者保護は期待できない状況です。
ITBの金融ライセンス保有状況を検証
FX取引プラットフォームの信頼性を判断する上で、適切なライセンスの保有は必須条件です。
ITBのライセンス状況について詳しく調査しました。
日本の規制当局への登録状況
金融庁の登録業者リストを確認しましたが、ITBの名前は一切掲載されていませんでした。
無登録での営業は違法行為であり、利用者は金融商品取引法による保護を一切受けられません。
海外ライセンスの実態が不明
ITBは複数の海外ライセンスを取得していると主張していますが、この内容は極めて疑わしいものです。
特に「FSAに2022年に登録した」という記載について詳しく調査したところ、Saint Vincent and the Grenadinesでは2021年から仮想通貨・FX取引業者にライセンスを発行していないことが判明しました。
セントルシアでの登録についても、記載されている登録番号は単なる法人登記であり、金融ライセンスではありません。
Saint Lucia Financial Services Regulatory Authority(FSRA)のデータベースでも、金融ライセンスの記録は一切確認できませんでした。
第三者機関での評価
世界中の金融業者情報を網羅する「WikiFX」では、ITBに対して以下のような極めて厳しい評価を下しています。


- スコア:1.56(極めて低い)
- ライセンス状況:ノンライセンス
- リスク警告:「疑わしいライセンス」「評価が低すぎる」「利用しないでください」
この評価は、ITBが信頼できる取引所ではないことを明確に示しています。


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ITBのドメイン情報から見える運営実態
ウェブサイトの素性を探る上で、ドメイン登録データは貴重な手がかりとなります。
ITBのドメインを技術的に分析した結果を報告します。
運営者情報の透明性
項目 | 内容 |
---|---|
ドメイン文字列 | itbfx.com |
ドメイン登録日 | 2018年6月11日 |
レジストラ | GoDaddy.com, LLC |
登録国 | アメリカ(US) |
登録者情報 | 完全匿名(Domains By Proxy, LLC経由) |
2018年6月11日というドメイン取得日から、このサイトが運営開始から6年以上経っていることが分かります。
登録者、管理者、技術担当の全ての情報が「Domains By Proxy, LLC」によって完全に秘匿されており、運営実態を把握することは不可能です。
不可解な所有権の記載
GoDaddy.com, LLCというレジストラは一般的なレジストラですが、匿名代理登録サービスを利用することで運営者の身元を完全に隠しています。
金融サービスを名乗るサイトとしては透明性に欠け、非常に不自然。
ユーザーの金銭を預かる立場にありながら、ここまで身元を隠すのは、詐欺の可能性を強く疑うべき典型的な特徴です。


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ITBの口コミ・評判では「出金できない」との声あり
ITBに関する口コミや評判について、各種プラットフォームで調査を行いました。
その結果、深刻な被害報告が複数確認されています。
Yahoo!知恵袋での相談事例
Yahoo!知恵袋では、ITB自体の相談はまだ確認できませんでした。
ただし、類似の手口による被害報告は増加傾向にあります。
SNSでの情報
X(旧Twitter)でも、ITBに関する具体的な投稿は見つかりませんでした。
詐欺相談なびでの口コミ
詐欺相談なびでは、以下のような口コミが確認されています。
25/05/13 15:12:50
ITB Brokerから出金ができなくなるとの情報が入ってきてます!取引を甘い言葉で持ちかけてきてシステム上では利益が上がっているように見せられます。怪しいと思ったらすぐ相談してくださいそうすれば被害に遭うことはないかと思います。
25/05/12 14:37:04
ITB Brokerから出金ができなくなるとの情報が入ってきてます!消費者金融に借り入れを勧めてきますが投資は余剰資金でするものなのでその時点でおかしいのは一目瞭然です!最初は少額、無料で取引をさせて更に利益をその中で出金をさせて信用させてきます。
25/05/09 14:36:35
ITB Brokerは、実際には存在しない架空の取引所で、主にインターネット上で投資家を騙すことを目的としています。最初は少額、無料で取引をさせて更に利益をその中で出金をさせて信用させてきます。怪しいと思ったらすぐ相談してくださいそうすれば被害に遭うことはないかと思います。
25/04/25 14:58:28
ITB Broker取引所は作られたばかりのサイトであることや、リスクが高い取引所と指摘されています最初は少額、無料で取引をさせて更に利益をその中で出金をさせて信用させてきます。甘い言葉で勧誘を受けたことがあるかもしれませんがこの様な話は信用しないでください!
25/03/31 13:06:16
ITB Brokerリスクが高い取引所と指摘されていますし詐欺グループはサイトを作っては短い期間で資金を騙し取り逃げるということを繰り返しています。甘い言葉で勧誘を受けたことがあるかもしれませんがこの様な話は信用しないでください!怪しいと思ったらすぐ相談してくださいそうすれば被害に遭うことはないかと思います。
引用元:詐欺相談なび
詐欺被害ジャパンでの口コミ
詐欺被害ジャパンでは、以下のような口コミが確認されています。
25/03/29 15:50:50
FX投資詐欺
itbfx.com【ITB Broker】
返金・出金できない
引用元:詐欺被害ジャパン
また、「ITBは危ない取引所」「ITB詐欺!」など複数の警告が発せられており、危険度の高さがうかがえます。
報告されている被害パターンをまとめました。
- 最初は少額で取引させ、出金も成功させる
- 信用を得たところで高額投資を促す
- 出金時に手数料・税金の先払いを要求
- 最終的に出金拒否され連絡も取れなくなる
- システム上では利益が上がっているように偽装表示
これらの具体的な口コミ情報からも分かるように、ITBは典型的なFX詐欺の特徴を持っており、絶対に利用を避けるべき危険なサイトです。


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ITBのトラブルに巻き込まれた場合の対応策・相談先
ITBでトラブルに遭遇した場合、どのような対処法があるのか詳しく解説します。
最初の出金成功に安心して高額投資してしまった方も、まだ諦める必要はありません。
警察相談における現実的な障壁
ITBの被害を警察に相談する場合、いくつかの障壁があります。
運営実態が全く不明で、会社名も所在地も不明では、捜査の糸口すらつかめません。
また、運営実態が全く不明で、セントルシアが拠点と示唆されているだけでは、国際捜査の糸口すらつかめません。
実態が完全に詐欺であると証明する資料を作成するのは非常に難しく、一般の方がご自身で対応するハードルは相当高いと言えます。
法律事務所利用時の実際の制約
弁護士への依頼も選択肢の一つですが、ITBのようなケースでは大きな制約があります。
最大の問題は、訴訟相手の特定が困難なことです。
仮にセントルシアでの訴訟となれば、莫大な費用と時間がかかり、被害額を上回る可能性もあります。
FX取引の技術的側面に精通した弁護士も、限られているのが現状です。
早期対応と証拠保全の重要性
FX詐欺被害対処法フローチャート
被害回復のためには、以下の証拠を速やかに保全することが重要です。
- 取引画面の全記録(特に初期の出金成功画面)
- 「必ず儲かる」等の勧誘メッセージ
- サポートとのやり取り(連絡が取れなくなる前後)
- 入金記録と送金明細
- SNSやマッチングアプリでの勧誘内容
- 虚偽のライセンス表示画面(特にMSBライセンスの誤用)
ドメイン登録から長期間経っているものの、運営実態が完全に匿名化されているという事実は、サイトが突然消える可能性を示唆しています。
証拠が消える前に、できる限り多くの情報を保存しておくことが肝心です。
専門調査会社への相談が最も効果的


ITBのような複雑な詐欺案件では、専門的な調査技術を持つ調査会社への相談が最も現実的な選択肢となります。
専門調査会社が提供する包括的サポート
- FX取引プラットフォームの運営実態と関連組織の詳細調査
- ブロックチェーン技術を活用した送金先の追跡
- 詐欺を立証する証拠資料の収集と法的分析
- 同様被害者の情報収集と被害パターンの解明
- 警察への被害届提出時に必要な証拠資料の作成
- 弁護士による法的手続きをサポートする詳細な調査報告書の提供
- 国際的な返金交渉の戦略提案とサポート
専門調査会社は、「最初は出金させて信用させる」という特殊な詐欺手口の調査経験が豊富です。
虚偽のライセンス情報や、架空の取引所運営など、ITB特有の手口から運営グループの特定につながる手がかりを見つけ出すことが可能です。
特に重要なのは、調査会社が作成する「被害証明書類」です。
これにより、警察や弁護士への相談がスムーズに進み、被害回復の可能性が格段に向上します。
無料の一次調査では、あなたの被害状況を詳しく分析し、返金可能性を専門的に診断してもらえますよ。


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ITBのFX詐欺について調査してみた結論


ITBについて徹底的に調査した結果、以下の危険な実態が明らかになりました。
- 運営会社、住所、電話番号が全て不明確
- セントルシアでの法人登記のみで、金融ライセンス未取得
- 「FSAに2022年に登録」は虚偽の可能性大(2021年からライセンス発行停止)
- WikiFXで「ノンライセンス」「疑わしい事業範囲」と判定(スコア1.56)
- ドメイン登録情報が完全に匿名化されている
- 利用規約が英語のみで日本人利用者への配慮なし
- プライバシーポリシーに不利な情報共有条項
- 初期出金で信用させる巧妙な詐欺手口
- 消費者金融からの借入を勧める異常な勧誘
これらの証拠は、ITBが計画的な詐欺サイトである可能性を強く示しています。
しかし、被害に遭われた方も希望を捨てる必要はありません。
専門調査会社の技術により、複雑な国際詐欺案件でも資金回収への道筋をつけることが可能です。
無料診断を活用し、専門家の力を借りて大切な資産を取り戻す第一歩を踏み出してください。


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